ケアトープ
 写真館

 どうしてケアトープなのか・・・。

ビオトープ・・・直訳すると生命の場所。一般には生態系を自己完結できる人工的な環境の再現を意味してるようだ。そしてケアとは・・・お世話をすること。言い換えれば癒しの提供だろう。ケアトープとはその2つを合わせて作った造語、つまり、「自然環境の再現によってお年よりを癒す場所」である。我ながら秀逸といえる出来映えだが、まだ広辞苑には載っていない。

 お年よりが記憶の底に持っている日本の原風景をそこに・・・。

豊かな自然を持つ日本、今のお年よりたちが子供のころは、まだまだ日本にも原風景と言えるだけの自然が残っていた。川のせせらぎ、春の桜、蛍の夜、これみんな日本のお年よりにとって郷愁を感じる自然。でも、今私達と一緒に生活しているお年よりの多くは、残念だが遠くに出かけて見るだけの元気がない。「寝たきりでも窓から蛍を見せられれば」そう思ったのがこの事業を始めるきっかけだった。

 文句は言われたけれど、樹を切らないでほんとうによかった。

ここ伊奈の里はもともと武蔵野の面影が色濃く残る土地で、施設建設前は樹齢数百年と言えそうな松の巨木がたくさん茂っていた。あまりに見事なので、なるべく残すようにと建設会社にお願いすると。こんなものがあったんじゃ工事の邪魔でどうしようもないと、現場所長以下から大ブーイング。しかし嫌がる業者に何とか頼み込んで目いっぱい残してもらった。ケアトープを作り出してから感じたのだが、ヤッパリ大きい樹があると景観が全く違う、あの時ゴリ押しして本当によかった。

 蛍に魅せられたオヤジたちとの出会い

お年よりに、何とか蛍を育てて見せてあげたいが、そう簡単なわけがない。素人が何人集まっても無理なものは無理、そんな時出会ったのがビオトープ作りに取り組む会社の技術顧問と、群馬蛍保存会の皆さんであった。蛍に魅せられて東京港区から群馬県に引っ越してしまった蛍博士とそれに付き合っている物好きな面々。まさに蛍に魅せられたオヤジたちであった。その指導の下、ケアトープの造成、蛍発生装置の考案、バクテリアによる地下水質改善、みんなが大奮闘してくれた。そしてついにその時が来た、お年よりの前で蛍が光ったのだ。

 蛍もいいけど野鳥も素晴らしい

東京から40Kmしかも駅から5分、だけど信じられないくらい野鳥が多い。時期になるとメジロ、ジョウビタキ、シジュウカラなど様々な野鳥が喉自慢よろしく鳴声を披露、さながら小鳥のカラオケボックスといったところである。先ほどと紹介した某社の技術顧問も休日に自慢のデジタル一眼レフカメラを抱えてシャッターチャンスを狙っている。ご近所にいる写真好きの方は是非ご覧になってほしい。

 能書きはこれくらい。是非見てほしい

色々言ったがここの素晴しさを分かってもらうためには、見ていただくのが一番。来てもらえばいいのですが、まずはこちらの写真で。

ケアトープの四季

ケアトープの草花たち

ケアトープの小鳥たち

蛍奮闘記